「もー!!許せない!!澪、私達も開けよう!!」


「え!?」


なんでこうなるの!?


あたしピアスなんて興味は多少あるけど、開けたいなんて思ってないよ・・・。


「もうすぐ澪の誕生日じゃん。記念に開けようよ」


「でもお父さんに怒られるかも・・・」


心配性なお父さんの顔が浮かぶ。


陽人と付き合ってることは言ってあるし、陽人ならって賛成はしてくれてるけど、あたしの様子を見て学校に呼ばれるんじゃないかって心配している。


あたしは真由ほど派手じゃないけど、周りに聞くと、真由の影響なのか派手に見えるらしい。


化粧もしたことないのにイメージで派手って思われてもなぁ・・・。


「大丈夫!絆創膏で隠しておけばわかんないじゃん」


「そうだけど・・・」


「それで陽人に誕生日にピアス買わせようよ!」


誕生日にはあたしなりにプランがあるんだけどな・・・。


すごく簡単なことなんだけど。


デートしてみたいんだ。


それで2人でプリクラとりたい。


今度言ってみようと思ってたのに、話がどんどんずれてしまっている。


「あたしは別に開けなくてもいいよ」


「なんで!?こっちも負けずに開けようよ!痛くないって大丈夫!」


「いや、そういう問題じゃないんだけど・・・」


「澪も開けなきゃイヤー!!!」


ははは・・・困ったことになってきました。