「お前1組じゃん。なんかあったか?」


キョトンとしながら陽人が聞いてくる。


「いや・・・別に用事はないんだけど・・・」


あたしがしどろもどろしてると、横にいた真由が喋りだした。


「私、澪の親友なの。私のこと真由って呼んでオッケー!陽人って呼んでいい?」


いつから親友になったんだー!!!


「あ、うん・・・。真由ね、澪のことよろしく」


気圧されながらも陽人が少し微笑む。


あたしが好きな柔らかい笑顔だ。


「任せて!!」


「澪はしっかりして見えるけど、意外とドジだから」


「ドジっていうか天然?それに恥ずかしがり屋!」


2人であたしを餌に会話しないでよー!!


「確かに恥ずかしがり屋かもな」


そう言って、あたしの髪をクシャっと撫でた。


そういう行動ドキドキするからやめて!!


「は、恥ずかしがり屋じゃないもん!陽人のバカ!」


あー・・・可愛くない言葉だな・・・。


「バカって、お前の方が頭悪いだろ?」


陽人がクククと笑う。


「へー、澪ってバカなんだ」


真由もニヤニヤしている。


もー、この場所から早く逃げたい!!