きっと為すすべはない。


だっていつものことなんだ。


どれだけ我慢してたって、ハルカが側に居ると、わたしは泣いてしまう。


泣かないと決めても。

ハルカに心配かけないように、泣かないくらいに強くなろうと思っても。



「……っ……ぅあ……」




わたしは、結局、いつも、泣いてしまうんだ。




「うわああああああああっ!!」




喉が裂けるくらい。




「ああああっ……っ……うあああああ!!」




何度も、何度も。




「ああああああああああ!!!」





いつまでもいつまでも。


長い間、ずっと、溜めてきたものを。



きみに返したつもりで、必死に隠してきたものを。



ぜんぶ、涙にして、流した。



ひとつも残らないくらい。



笑えちゃうくらい。




わたしは大声で、泣いた。