「俺は秋本のこと、好きじゃない」



1996年の現在で、2011年の未来で、そして1996年の現在で恋した相手に。
 


「俺は秋本が大好きだ。どーしょーもないくらいに」


 
今度こそ俺は2011年の世界を迎えるために、彼女や、親友、同級生、そして時間と共に生きていく。


1996年15の俺は、翌年の1997年16の俺をきっと迎えてくれる筈だろう。


そうやって時を積み重ね積み重ね、2011年を迎える。


アラサーになったら、当時の出来事を親友や彼女に話しても良いかもしれない。




確かにあの2011年はあったのだと、話してみても良いかもしれない。





>>Good-bye, 15 year old.