その後の給食時間。
遠藤は俺と一緒に給食を取ってくれた。
最初こそ担任に断りも入れず勝手に保健室に根付いていたもんだから、見つかった際はヤンヤン文句を言われていたけれど、遠藤は此処にいるの一点張り。
更に持参していた通学鞄から各教科のノートを開いて俺に見せてくれた。
どれを見てもチンプンカンプンな俺は、「参った」早速音を上げそうになったけど、グッと堪えて一つひとつ壁を乗り越えていこうと思い改める。
だって乗り越えられるような気がした。
「坂本、今しばらくはこっちにいるのか? 教室には来ないのか?」
「来たいんだけどさ。勉強が追いついていないから、マンツーマンで授業を受ける予定なんだ。もう少し落ち着いたら、教室にも顔を出す予定。毎日学校には来てるよ」
「んじゃあ、俺もこっちで勉強しようかな。疲れたら寝れるし」
親友がこうやって傍にいてくれるから、変化した環境でも頑張れる気がしたんだ。
いつの時代も親友は俺の居場所を作ってくれる、大事な友達。
俺は生涯、遠藤の親友だということに胸を張りたい。