あーあ、俺の居場所、いっぺんになくなっちまった気分だ。
俺ってなんだろう。
なんでこんなにも厄日なんだろう。
前触れはなかったんだけど…、今日は金曜だけど13日だっけな?
いや違う。13日は過ぎたし。
―…もういいや、ごちゃごちゃしてきた。考えるのはやめよう。
持参していた通学鞄を地面に投げると、俺はそれを枕に地べたへと寝転んだ。
「明日は土曜…休み、か。月曜、学校に行きたくないな」
いつまでも此処にいたいかも、大きな欠伸を一つ零して俺は目を閉じた。
不思議とすぐに襲ってくる睡魔。
ゆらゆらと浮き沈みする意識の中、寝返りを打って俺はご神木と神社の与えてくれる安らぎに甘んじた。
あたたかいな、ぬくもり溢れる此処は本当にあたたかい、あたたかいよ。
俺に居場所をくれる神社の神様に感謝をしながら、ゆっくりと夢路を歩く。
ざわざわと囁く葉の声を聞きながら、頬を撫でる頬を感じながら―――…。