ひとりぼっちの勇者たちのレビュー一覧
おんなじ【いじめられっ子】の二人が繋ぐ、愛と絆の物語。 【いじめ】を題材とした、けれど心温まるストーリーもちょこちょこと。 何気ない言葉で、人は意図も簡単に傷つくのです。 ぼく・わたしたちの犯した罪は許されますか?
小さな世界と小さな愛 自分達の世界はあまりにも狭くあまりにも息苦しかった。 世の中は理不尽なことだらけ。傷だらけになりながら、嫌なことに目を背けながら、逃げて逃げてそれでもふたりは生きてきた。 だけど。 ひとりじゃないんだよ ここにいるよ ふたりの傷痕が共鳴するわけじゃない。傷だらけになりながらも生きてきたふたりの小さな勇気と強さが共鳴する。 現実はこんなにもうまくいかないかもしれない。所詮フィクションの世界なのかもしれない。 世界は綺麗なんかじゃない。狭く苦しく汚いものだってある。 でも小さな愛に気づけたなら、小さなキラキラしたものを見つけられたなら。 生きるって辛い。傷だらけになることもある。 ねぇだけど。生きててよかったっていつか思えるように。勇気と強さ、そして見つけた愛を胸に。 もう少しだけ頑張ってみようよ。
誰にだって生きることに怯え、挫折し、絶望を味わうことはある。 すべてを投げ出して逃げたくなること、自分の存在意義さえ分からなくことだってある。 だけどこの作品に教えてもらいました。 例えどんなに理不尽で辛い思いをしても、 例え自分が弱虫で逃げ出してしまことがあっても、 我武者羅に生きようと、前に進もうとその一歩を踏み出す姿は、誰も貶すことのない美しい姿なんだということを。 いじめられていた月子。 同じくいじめられていた陽太。 どんな苦難が遭っても、彼等は世界を知り、人の愛に気付き、周囲に支えながら前に進む。 二人の、我武者羅に前に進もうと一歩を踏み出す姿に私は勇気付けられました。 生きることは闘うこと。 生きている人間は皆、小さな勇者。 小さな勇者二人が、生きる強さを教えてくれる作品です。 おススメなのでどうぞ一読してみて下さい^^
たとえ十数年でも生きていたら逃げ出したいことだってある とても嫌な思いをしてそれを切り捨てたら楽になることもある だけどこれは 逃げて、逃げて、目を背けて それでも逃げ切れなかったふたりの物語 生きるのはけして楽しいことばかりじゃない じゃあ必ずしも均等に苦楽がやってくるかといえばそうでもない 苦しみばかり続くことは多い どうして自分ってこうなんだろうって 違う環境に生まれてきてたら、もっと楽しい人生だったのかなって 悔んで泣いて、また日は昇る そんなとき、助けてくれるのは 自分の名前を呼んでくれる誰か たとえひとりでも、自分が気づいていなくても たったひとつの自分だけの名前を呼んでくれる誰か 強く生きよう、そう思えるのはとても立派なこと でも本当に大切なのは、そこに至る過程 陽太と月子の苦しみを その大切な七日間を、ぜひ