あっという間に3時間目終了。
(時間経つの早すぎだっつーの!)
と、ちょっと恨んでみたり。
「どうした?」
席を立とうとするソウちゃんが不思議な顔。
「もっと話したかったな、って思った」
(うわ!!また心の声を出してちゃった!!)
焦るあたしにソウちゃんは爆笑した。
「いつでも話せるじゃん。変なヤツ」
と言ってあたしの頭に優しくポンっと手を置いた。
一気に顔が赤くなる。
「課題、見せてくれるんでしょ?よろしくね、ルウコちゃん」
イタズラっぽい笑顔でその場から去って行った。
ソウちゃんはいつも通りに中川くんや他の友達と喋っている。
あ、中川くんがソウちゃんを連行してる・・・。
(もしかして、中川くん見てたのかな?)
見てたとしたら、あたしの態度で気持ちバレバレ!?
もしかしてクラスのみんなにバレバレ!?!?
「ルーコさん!」
気が付くと明日香がソウちゃんの席に座ってる。
「げっ!明日香」
「良かったねー、愛しの『ソウちゃん』とラブラブ感丸出しでしたよ?」
ニヤつく明日香に
「うっせー!バカ!!」と悪態をついた。