翌日。ほとんど寝れなかった。

頭ガンガン痛いし。

ってよりあたしの存在自体がイタイよね・・・。


電車の中で明日香は昨日、電話で話した事と同じ事を何度も言った。


「出しちゃったモンはしょうがないんだから、なるようになれ!だよ?後は教室でもそんな事なかったかの様に普通にする!わかった?」


「わかんない・・・」


もう涙が出そうだ。


「大丈夫だって。高柳ってバカだしボーっとしてるから深く考えてないから。そんで手紙を人に見せびらかしたりする様なタイプでもない!多分、黙ってると思うよ。それか気になったらルウコにちゃんと聞いてくるって」


「でもね、明日香」


「何?」


「あたし『ルウコ』って呼んでくれなきゃ返事しないって書いちゃった・・・」


明日香は深々とため息をついた。


「だったら『ルウコ』って呼ぶまで無視すりゃいいじゃん。何度も言うけど、高柳はバカだよ?『あ、ルウコって呼ばなきゃ』とか天然に思う人だよ?そんで『ルウコ』って呼んでくれたらラッキーでしょ?」


「あんまりソウちゃんをバカバカ言わないでよぉ」


「言うよ。あたしから見たら高柳も中川もバカっぽいもん。何でルウコが高柳を好きかすら全然理解出来ないし。あんたならイケメンなんてホイホイ寄ってくんのに何で高柳がいいかなー」


「ソウちゃんは可愛いでしょ!!」


睨むと呆れた顔。


「はいはい。いつもの強気なルウコでいてね、ほっとけば何かあるって」


むしろ何もない方がいいんだけど・・・。


教室に入るまで「行きたくないなぁ」と渋々言い続けた。


「うるさい、もう着いた。ほれ、いつも通りだよ!」明日香に背中を押される。