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【 高柳 蒼 】


ルウコが亡くなった日はバカみたいに陽気な快晴だった。


そしてその陽気は何日も続いて、葬儀が終わり初七日まで続いた。


通夜の夜は満天の星空で告別式も真っ青な空。


ボクは天気すら無償に腹が立って、そして少しルウコを恨んだ。




あれからもう4年。


ツナミは小学生になり、ランドセルで元気に登校する。


ボクは相変わらず実家の美容室で客に笑顔を振りまきながら髪を切る。


「落ち着いたね」


人はボクをそう言うけど、


ボクの心にポカンと開いた穴は一向に塞がる気配はない。


落ち着いた振りをしてるだけ。


今でもルウコがいるような気がして


やたらと広くなったベッドで何度キミの夢を見ただろうか?


過去を振り切らなきゃいけないけど、


ボクは一生ルウコを想っていたい。


例えそれが苦しくても、


キミを想うと不思議と苦しいけど、


笑顔になるから・・・



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