残される人の方が辛いに決まってる。

でも残す方もすっごく辛いんだ。

ついこの間までの当たり前がお互いなくなるの。


あたしは写真の中でしか存在出来なくて、

その写真を見てソウちゃんは泣くの。


あたしも同情されるけど、ソウちゃんも同情される。


『若いのにお気の毒に』って。


残して行く方も残される方も両方同じだけ辛い。


でもね、あたし達には一つだけ残るモノがある。


『手紙』


あたしはソウちゃんの真っ青な快晴みたいな手紙を持って、

ソウちゃんはあたしの色とりどりな手紙を持つ。



ソウちゃんからの「青空」みたいな手紙の山は、冷たくなったあたしをキレイに彩ってくれる。


・・・違うね、「青空」じゃない「蒼空」。

ソウちゃんの「蒼」の色に彩られるあたしは「蒼空」に包まれるんだ。



これからもあたしはいつもソウちゃんを呼び続けるよ、


悲しかったら「大丈夫」って、

嬉しそうだったら一緒に笑って、

怒っていたらなだめて、

疲れていたら「お疲れ様」って、

ツナミが笑ったら2人で笑顔になって、

ツナミが悪さをしたら一緒に怒って、

あたしを愛しく思う時はあたしもソウちゃんが愛しい。


そうやってこれからも『一緒』に生きていくの。

世界が変わっても、同じ時、同じ事を思うから・・・