「あたしソウちゃんと出会えて恋をしてよかったよ?大好きじゃなくて愛してるんだよ?」
「知ってるよ」優しく笑う。
「ソウちゃんから『愛してる』って言われた事ないんだけど・・・」
泣きながら不満を言うと苦笑いしている。
「うーん・・・二度と言わないからちゃんと覚えてろよ?その・・・」
ちょっとだけ咳払いをしてあたしをしっかり見る。
「高柳流湖さん、結婚してくれてありがとうございます。で・・・、オレは、これからも変わらずにルウコの事、愛してるから。一生ね、オレが死ぬまで変わらないよ?」
「うん・・・」また涙が出てしまう。
「あと・・・、オレが死んだらちゃんと迎えに来てくれよ?ジジィになってるだろうけど、引かないでよ?その前にジジィなオレをわかるかな・・・」
ブツブツと言ってる姿を見て笑ってしまった。
「わかるよ。ずっと見てるもん、ソウちゃんのお迎えにはちゃんと行くよ」
「ずっと見てるか・・・浮気できねーな」
「え!?許さないよ、再婚とか絶対反対!枕元に出て頭蹴り飛ばすからね!」
「怖っ!・・・するワケねーだろ?オレにはルウコ以上はいませんから」
「本当にぃ?」顔を覗くと「本当だって」と言った。
「ルウコ」ソウちゃんがあたしの肩を掴んでから引き寄せた。
「ごめん・・・」
「ソウちゃん?」
「ちょっとだけ許して・・・明日から普通にするから」
あたしの肩が濡れるくらいに涙を流してソウちゃんは思い切り泣き出してしまった。それを見てあたしもつられてまた大泣きしてしまう。