(もうすぐツナミが帰ってくるな・・・)


ベッドの上の時計を見て起き上がった。


あたしはまたそのまま寝てたみたいで、ソウちゃんがパジャマを着せたらしい。

面倒だったのか、パジャマのズボンが後ろ前になっている。


「ちゃんと着せてよ・・・」


パジャマから家着に着替えてドレッサーの前で髪をとかした。

今日はプリンを作るから髪は結んでおこう。


「ダル・・・。寝すぎたかな?」


身体がすっごく重い。

PCで動画ばっかり見てたからかもしれない。


顔を洗って歯磨きをして薄くメイクをした頃に玄関のドアが開いた。


「おかえりー」


声を掛けるとツナミが嬉しそうに走ってくる。


「ママ!もう大丈夫なの?」


「大丈夫だよー!ツナミ今までごめんね?プリン作ろうね!」


ツナミの頭を撫でるとニッコリ笑った。


「ルウコ、起きてて大丈夫なの?」


「うん。身体がちょっとダルいけど、寝過ぎかな?」


「まだ顔色良くないわね、寝てれば?」


「いいよー、寝るの飽きたもん」


お母さんがスーパーの袋をテーブルに置いた。


「ツナミ、着替えて手を洗ってね!」


部屋にいるツナミに声を掛けると「はーい」という元気な返事。