コーヒーを飲みながらのんびり言われる。
「ウチが異常なのかな?あたしはソウちゃんに不満なんて全然ないんだけど」
「そうねぇ、ソウちゃんは若いワリには頑張ってるもの。仕事もそうだし、ツナミに対してもいいお父さんしてるしルウコの事も大事にしてくれてるしね。ソウちゃんは実は不満いっぱいあるかもよ?」
イタズラっぽい笑顔をする。
「やめてよ!怖いじゃん。あるのかな・・・いや、あるだろうね。あたしワガママだし、疲れて帰ってくるソウちゃんにツナミの面倒見させてるし・・・」
段々不安になる。
思い当たるところがやたらと多い。
「でも、ソウちゃんはツナミの面倒、楽しくやってる様に見えるけどね」
「どうなんだろう・・・」
ツナミを見るとアニメと同じ台詞を言って1人で楽しそうだ。
「あたし達、隠し事は絶対しないって決めてるけど、我慢してるのかな?」
「我慢してたらルウコだってわかるでしょ?何年一緒にいるのよ」
「そうだけどさぁ」
病気って事でただでさえ気を遣わせてるし、我慢を実はいっぱいしてるかもしれない。
「ところでお母さん、ご飯作ってくれないの?」
お母さんに聞くと涼しい顔で言った。
「お寿司の出前取りました。お母さんだって面倒だもん」
あたし達は似た者親子だ。
「ツナミー、今日はお寿司だよー」
「やったー!綾乃さんありがとー」
ツナミがいいならまぁいいか。
あたしはバッグからポーチを出して食前の薬を飲んだ。