「ちょっと!何しに来たの!?」
慌てて布団を被りながらルミが言った。
男の子は慌ててズボンを履こうとしている。
「あんたこそ何してんの!?ここはホテルじゃないんだから!」
「どこで何しようが勝手じゃん。お姉ちゃんこそアポなしで帰って来ないでよ」
「自分の実家だもん、いつ帰って来ようが勝手でしょ?お母さんももう帰ってくるよ!その子帰しなさいよ」
妹のそんな現場を見てこっちが赤くなるしドキドキする。
「マジ!?超最悪!タケル、悪いけど帰って」
「う、うん」タケルくんなる男の子が急いで服を着た。
「じゃ、あの、お姉さんさようなら」
「はい、さようなら。何かごめん!」
「いいんです!!」慌てて部屋を飛び出した。
下着を付けて部屋着を着たルミが「最悪」を連発した。
「彼氏?」
「は?違うよ。彼氏は別にいるけどもう別れそうなの」
「あんた、そういうのやめた方がいいよ?後で罰当るよ?」
「うっさいなー。ババアには関係ないじゃん」
ルミの頭をベシって叩いた。
「ババア言うな!クソガキ!!」
下から「キャー!!」って悲鳴が聞こえる。
多分、ツナミがタケルくんと遭遇してビックリした声だと思う。
今日は何もかもが疲れる・・・。