やっと解放されて車に乗り込むとツナミは満足そうだった。
「すっごい楽しかった!」
「そう?良かったねー、ママは超疲れた・・・」
「超疲れたの?何で?」
「うーん、わかんない。綾乃さんの所行こうか?ママ、疲れてご飯作る気にもならないから」
「綾乃さん?行きたーい!」
ソウちゃんにも実家に寄ってもらって一緒にご飯食べよう。
お母さんに電話して伝えると別にいいのにもう仕事を切り上げるって言った。
(こんな社長でいいのか?)
今日は疑問だらけだけど、やっぱり実家はいつ行ってもありがたい。
実家に帰ると、男の子のスニーカーがある。
「あーやのさーん!」
ツナミはいつの様に叫んでいるけど「綾乃さん、まだ帰ってきてないよ」と言うと「ふーん」と言って靴を脱ぎはじめた。
リビングにツナミを置いて2階に上がる。
ノックしてから「ルミー?いるんでしょ?」とドアを開けた。
人の気配はするけど部屋はまだ昼間なのにカーテンをしていて薄暗い。
「どうしたの?具合悪いの?」
電気を点けてギョっとしてしまった。
『ギャー!!』
お互いに叫ぶ。
半裸のルミと男の子がベッドにいたから。