寝ているツナミを見ながら何だかイヤな予感がする。
「バイバイってあたしが死んじゃったって事?子供ってお化け見たりするって言うじゃん。何か・・・不安になる」
「夢だろ?ルウコまで何言ってんだよ。最近は病状も安定してきたんだし縁起悪い事言うなよ」
「うん・・・」
ツナミの頭を撫でるとモゴモゴ何か言いながら更にくっついてきた。
「グエっ!ちょっと苦しい」
ソウちゃんがツナミをそっと離してくれた。
2人でツナミの寝顔を見ながらあたしはポツリと言った。
「・・・2人目、諦めようと思うの。ツナミを1人っ子にしちゃうのは申し訳ないんだけど」
「いいんじゃない?ツナミがいるだけでもオレらにとっては結構奇跡的なんだからさ」
「ソウちゃんも欲しがってたのにね。でも、あたしもうあんな悲しい思いしたくない」
「オレはルウコの身体が一番だから。もしかしたらこんな事言ってるのに案外出来ちゃうって事もあるかもしれないし」
ソウちゃんを見る。
少しだけ笑って「どうした?」って言った。
昔から変わらないあたしの大好きな優しい顔。
「ソウちゃんは今でもあたしが一番?」
「そうだな・・・、ツナミには悪いけどオレはルウコが一番かも」
「例えばあたしが死んじゃっても?再婚したいとか思わない?」
「うーん、ないね。ツナミもいるし、オレはルウコ以上はいないよ。ってルウコは死なないけど」
「そっか」
ちょっとツナミが間で邪魔だったけどあたし達はそっとキスをした。