「ツナミ、あたしからはこれ」


大学生のルミが小さい箱からネックレスを取り出して見せた。


「アホか!!」


あたしが突っ込んでも「何が?デザイン見てよ、ウサギなの、可愛くない?」とニコニコしている。


「ネックレス!父ちゃんもママのしてるー、ツナミも付けたい!!」


ルミがツナミに付けてあげるとご満悦な顔になり、瑠璃ちゃんからもらったシュシュを持ってソウちゃんに「髪やってー」っと言っている。


「面倒だから明日な」ソウちゃんが適当に流すと、ソウちゃんパパが結んでくれた。


鏡を見て戻ってきたツナミは一回転してみんなにアピール。


「ツナミ可愛い?幼稚園の子みたい?」


それぞれのじーじとばーばは大絶賛だけど、瑠璃ちゃんが容赦なく突っ込む。


「ツナミ。可愛くなくても幼稚園の子だから」


「ってお前に言われたくねーけどな!さっさと嫁行けよ、ブス」


ソウちゃんが文句を言う。


「うっせーガキ!ツナミがバカになったらアンタのせいだからね」


「まぁまぁ」あたしが言うとルミがゲタゲタ笑っている。


「超ウケる!ソウちゃんに似たら確かにバカそう」


「ルミー、男遊びが激しくなったら姉貴とルミのせいだからな」


「何でよ!ソウちゃんだって昔は遊んでたでしょ?」


「オレは遊んでません」


『デキ婚のくせに!』瑠璃ちゃんとルミが同時に言った。


「ねー、ツナミともお話してよぉ」


ツナミがソウちゃんの腕をグイグイと引っ張った。