ノロノロ運転をしながらソウちゃんに「ごめんね」と謝った。


「何が?」


飲み過ぎて少し眠そうなソウちゃんが欠伸をしながら言った。


「お父さん超ウザかったでしょ?『ルウコー!』って何歳だよ、お前。って感じだよね?お恥ずかしい」


「娘なんだからそんなもんじゃねーの?それにルウコの身体の事もあるから嫁に出したくなかったんだってさ」


「そんな事言ってたらいつまでも結婚出来ないじゃん」


「でも、孫は早くみたいんだって。面白いな、嫁にはやりたくないが孫はみたいって」


クスクスとソウちゃんは笑っている。


「もー、アホかって。本当に恥ずかしい。結婚式とかで泣かれたら引くよ」


「泣いてもいいんじゃないの?子供が嫁に行ったら泣くもんらしいよ」


「ソウちゃんもこの子が嫁に行ったら泣く?」


うーんって言いながら考えている。


「泣くより相手の男ぶっ殺すな。いや、殺さないがボコる」


「あははは!怖いねー。男親はそんなもんか」


あたしが笑うと「そういうもんです」と答えた。


「ま、ルウコの身体次第だけど、1人じゃ可哀想だからもう1人はほしいけど」


「あたしもほしい!3人とかほしい!」


「3人って・・・。まず産んで子育てしてみて考えたら?」


呆れた声に「大丈夫!子育ては絶対楽しいから」と断言した。


「だってさ、あたし達の子供だよ?幸せーで大変な事も楽しくなるから」


「そう言えるのは今のうちじゃないの?」


ソウちゃんは冷やかすけど、絶対楽しいのは間違いないって思うんだ。