多分どっかのレストランにテイクアウトを頼んだっぽいイタリアンの料理を食べながらお母さんに言った。


「せっかくソウちゃんのご両親が来てくれてるのに全部出前って何これ」


「私、料理好きじゃないのよ。それに美味しいってわかっているモノの方がいいでしょ?」


「すごく美味しいわよ、2人共食べないと瑠璃とルミちゃんに食べられちゃうわよ?」


ソウちゃんママがカルパッチョを食べながら言った。


ここは一応奥さんらしくしてみようかな?


「ソウちゃん何食べる?取り分けるよ、あたし」


「別に自分で取れるからいいよ。何、いきなり奥さんぶってるの?」


ニヤっとして言われて、その言葉にみんな笑った。


「ところでルウコって料理出来るの?」


「え?」


痛い所をつかれる。

自分用の味の薄い料理は多少出来るけど、ソウちゃんは22歳のまだ若い男の子だ。味の濃い食べ物やこってりしたモノが食べたいだろうね・・・。


「あの、老人が食べそうなモノしか作れないかも・・・」


「あー、殺人的に味のない弁当?・・・ま、いいや。オレも作るし、後は醤油かけて食べるから」


「ちゃんと作るわよ!ハンバーグとかパスタとか唐揚げとか!!」


「はいはい。期待しないで待ってます」


ソウちゃんは意地悪だ!!

と思っていたら天の助け。


「ルウコちゃんもお腹が大きいし、生まれて落ち着くまではソウに帰りご飯持たせるから気にしないでいいわよ?自分が食べれるモノだけ用意してればいいから」


ナイス!!ソウちゃんママ!!