はぁーと深いため息を吐いてからソウちゃんが喋り出した。


「オレね、安月給なんです」


「え?」


意味がわからなくて聞き返すと、「いいから」と言われた。


「で、こんな遅い時間に呼び出して申し訳ないんだけど・・・」


車の時計は10時を過ぎている。


「親父と給料の交渉をしてたんですよね、それで結構時間が掛かりまして今に至ります」


何で敬語かわかんないけどとりあえず黙って聞く事にした。


「まぁ、これからの事も色々考えましてルウコの身体の事とか。自分なりに何が出来るかわからないし、ルウコは後1年大学も残っているしとか、今まで生きてきた中でベスト3に入る位悩みました。ちなみに1位はルウコの病気がわかった時です」


「はぁ・・・」


「まだ21なんで、世の中の事をよくわかってないのですがそれはこれからわかればいいかな?とか、若干遊びたいかもってのも正直ありますが・・・。親父との給料交渉も成功したので一番に報告に来ました」


「おめでとう・・・」


どうリアクションしていいかわからないけど、給料が上がるならおめでとうでいいのかな?と思う。


「オレは口下手なんで、後はこう見えて照れ屋なんですよ」


「知ってるよ?」


「青じゃなきゃダメだし、時間ねーから家にあったメモ紙がちょうど青かったんで急いでそれに書きました」


さっきの青いメモを渡された。


「読んで」


頷いてからメモを開いた。