見るからに女の子だなぁーって感じのフワフワにパーマをかけたロングヘアの子がニコニコ笑っていた。


「あ、明日香!」


「ミサ、元気だったー?」


長身の明日香より15センチくらい小さい。華奢で目もクリクリ。

すごく可愛い子だなーと、とりあえず黙って見ていた。


「ソウも元気そうだね、小学校以来?」


「ミサは変わんねーな」


ソウちゃんも懐かしそうに笑っていて、ミサちゃんの視線が隣にいるあたしに向いた。


「ギャアー!!」


その可愛らしい顔から発せられた言葉とは思えない叫び声にビックリする。

悲鳴を上げたまましばらくフリーズしているみたい。


(あたしの顔、何かついてる・・・?それとも顔が怖いとか?)


確かに明日香ほどではないけど、「柔らかい」か「キツい」かと聞かれれば、キツい部類には入るとは自分でもわかってはいるけど・・・。


ソウちゃんを見ると、首を傾げている。


我に返ったミサちゃんが幹太くんの肩をガタガタと揺すりながら、あたしを指差した。


「ちょっと!何、あの超美人!!あれがソウの彼女なの!?」


「そうだけど」


ソウちゃんが返事をする。あたしも頷いた。


「あたし達って何か変?」


聞いたと同時に今度はあたしの肩を掴んで叫んだ。


「あなた!そんなに美人なのに、何でソウと何か付き合ってるの!?」


(そんな事言われても・・・)苦笑いするしかない。