ソウちゃんとソウちゃんの家族があたしの背中をトンと押してくれたみたい。
あたしもっと強くなりたい。
例え病状が悪化したとしても笑顔でいたい。
ソウちゃんにも背負わせてしまったけど、
あたしは少しでも、1秒でも長く生きていたい。
その為には今まで怖くて出来なかった検査や治療も、数値が上がったとしても、
あたしは怖くない。
大事な人を置いてなんて絶対逝かないから
「ソウちゃんとの幸せがずっと続くってあたし信じてるんだ」
「そうだな」
抱きしめ返してくれるソウちゃん。
これはね、今まで「病気」ってモノに支配されていたあたしの宣戦布告。
決意でもあるし勇気なんだよ?
あたしは・・・・
命が尽きるまでソウちゃんと一緒にいるの。
強くなるんだから。
Tシャツのハーフパンツの完全部屋着のソウちゃんと、ちょっと可愛らしい(お母さんの趣味)なパイル地の部屋着のあたし。
ソウちゃんがあたしの肩を掴んでキスしようとした時・・・
バンって勢いよく部屋のドアが開いた。
「ルウコちゃん、ケーキ食べない?・・・って邪魔しちゃった?」
瑠璃さんの登場にあたしは完全にフリーズしてしまった。
(み、み、み、見られたーーーー!!!)