「何してんの?」


後ろから声が聞こえて悲鳴を上げそうになる。驚きで携帯を落とした。


「え・・・?」


慌てて携帯を拾い上げながらソウちゃんを見ると、Tシャツにハーフパンツで頭にバスタオルをかけてキョトンとしている。


(湯上がりって絶対3割、いや5割増しでカッコイイかも・・・)


前髪からポタポタと落ちる滴すらちょっとエロイかも、何て思う。


「何か真剣に見てるから」


そう言われて明日香からのメールをソウちゃんに見せた。

あたしの気持ちわかってくれるかな?って淡い期待を込めて。


メールを見た途端、ソウちゃんは爆笑した。

「腹いてー」って言いながら笑いまくっている。


「笑うとこなの?」


そこまでおかしいかな?と疑問に思って聞くと、


「笑うよ。『股は開くのよ』って明日香っぽいなって。あはははは」


何だかさっきまで戸惑って困惑してたソウちゃんがウソみたいにいつも通りになっている。


今度こそお風呂に入ろうとするあたしに「覗くかもよ」なんて冗談を言ってるし。


「バカ!!」


あたしは慌ててバスルームに駆け込んだ。



バスルームでシャワーを浴びていると、さっきまでソウちゃんがいたからシャンプーのいい匂いが充満している。


何だか益々ドキドキしてきて、「大丈夫かな?」と言葉に出てしまった。