お互いの家族の話題で大笑いした。

ソウちゃんはウチのお父さんとルミに大爆笑だったけど、あたしはソウちゃんの家族に笑いながらも羨ましい気持ちがした。

ウチなんかよりずっと温かいのがわかったから・・・。


「ソウちゃんの家に行ってみたいなー」


思わず口に出すと、あっさり「来る?」と返事がきた。


「いいの!?」


「いいよー。犬も母ちゃんも姉貴も親父も・・・あ、全員うるせーけど」


「行きたい!!」


夏休み中に遊びに行く約束をした。


「泊まれば?ルウコさえよければ」


「え?いいのかな・・・」


ドキドキする。


「ウチは全然。むしろルウコが来たら喜ぶけど」


ソウちゃんの家に行ける。

ドキドキするけど、すごく嬉しい。



そんな話をしていたらあっという間に11時になった。


話に夢中で気付かなかったけど、ベッドに2人で並んで転がっていた。


(どうしよう・・・、もうそろそろお風呂とか入った方がいいよね?)


急に静かになったあたしを不思議そうに見る。


「どうかした?」


すごく躊躇ったけど、思い切って言ってみた。


「あの、お風呂ってどっちが先に入るのかな・・・?」


あたしの言葉にソウちゃんも赤くなった。