色々見て回っってたらあっという間に夜。


4人で焼き肉をしながら喋っていると、ソウちゃんが心配な顔。


「大丈夫か?具合は?薬飲んだ?」


「飲んだよ。見てたでしょ?」


モグモグと食べながらあたしは答える。

病気がわかってから、何か食べる時ソウちゃんは目の前で薬を飲まないと怒る。

心配性だな〜と思いながらもそんな優しさも好きだったりする。



お水を飲むあたしとビールを飲む3人。


予想通りに酒豪な明日香と、かなり弱い幹太くん。ソウちゃんは普通。


「明日香ー、膝枕して」


甘える幹太くんをチョップしている。


「じゃあ、ルウコちゃんにしてもらう」


「殺す!」ソウちゃんに言われて子犬の様にしょんぼりしている。



笑っているあたしの背後からカバっと誰かが抱きついてきた。


ビックリして固まるあたし。それを見たソウちゃんが抱きついてる相手に空の缶ビールをぶつけた。


「いってぇ。いいじゃん、ちょっとくらい幸せ分けてよ。ソウ」


振り向くと肉やら飲み物を持った男の子が4人いた。


「誰?」明日香が遠慮なしで指を差す。


「オレらの中学の友達ー」


幹太くんが何人かとハイタッチしながら言った。


『はじめましてー』


明日香は平気そうだけど、あたし・・・人見知りなんです・・・。