楽しそうに・・・ってより完全に意地悪な笑顔のこの女がマジ、ムカつく。
そう思った瞬間、頭より先に手が出た。
バシンって音が響くくらいにあたしは三上さんを引っ叩いた。
「痛ったぁ・・・、何で殴るワケ!?」
怒鳴る三上さんにあたしも怒鳴り返した。
「そんな事、許すワケねーだろ!!ふざけんな!!」
胸ぐらを掴んで髪の毛を引っ張った。
「おい!!何やってる!?やめなさい!!」
体育の教師が走ってきた。
「ルウコ!!」
明日香も慌てて走ってくる。
「取り消せよ!!今の言葉取り消せ!!」
明日香に押さえられながら怒鳴りつけた。
「純情っぽいフリしてソウの事取り込んだんでしょ!最低だよ、あんた!」
三上さんも押さえられながら言い返してきた。
「うるさい!!取り消さないならマジ殺す!!」
「柏木!!」「ルウコ!!」教師と明日香が同時に言った。
何も考えられなかった。
目の前にいるこの女が憎くてどうしよもない。
「離せ!!」明日香を振り切って、三上さんのお腹を思い切り蹴っ飛ばした。
「ルウコ!それ以上暴れたら発作出る!!」
明日香に引っ張られてねじ伏せられた。
明日香の他にも何人かに押さえられているみたいだ。
「この女、絶対許さない!」あたしは何度も叫んだ。