普通の笑顔なんだけど、何か嫌味に感じるのは気のせいだろうか?


「あのさ」と言ってあたしの耳元で囁いた。


「ぶっちゃけ、ソウとヤった?」


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


(はい!?何だって!?)


あたしがビックリしていると三上さんは笑い出した。


「イメージ通り柏木さんって純情なんだ?大事にされてるねー」


何でそんな事、ほぼ他人のあんたに言われなきゃいけないの!?


呆れて前を向いてバスケ観戦をする事にした。


それでも三上さんは陽気な感じで横でベラベラと喋り続ける。


「柏木さんって処女っぽいなーって思ってたんだよね。でも大丈夫だよ?ソウは優しいから」


(何言ってるの?この人は)


黙って三上さんを見ると楽しそうに笑ってる。


「聞いてない?あたしソウとヤった事あるんだよ?そのあたしが保証するから大丈夫!ソウは優しいよ?」


「は?」


「え?聞いてないの!?1年の時に飲み会があって・・・まぁ、お酒の席だからお互い様だけど、あたしその時からソウの事好きだったんだ」


(何・・・それ。知らないし、そんな事、あたし知らない)


「でも、あの『柏木流湖』と付き合っちゃったら諦めるしかないよね?まだ好きでいても許してくれる?」


胸がザワザワする。


そんな事許す訳ないでしょ!!