自分を必死で落ち着かせて、


「は、話というのは…?」


思い切って話を切り出した。


今となってはこれがいけなかったんだと思う。


やっぱり達也くんは、
毎朝会うただの憧れの人。


何も知らないままで
“綺麗”なままに
しておくべきだったんだ。



「あの……あなたがいつも一緒にいる友達の名前、教えてもらえませんか?」



え──…



あたしがいつも一緒にいる“友達”……?