ぶ。
これって笑うところだったのかな。
早瀬君表情変えないから、つっこもうにもつっこめない。
「うん……。
無理に恋愛しても、夢だけ見て傷つくだけかな。
この時期は恋に恋する時期だって言うしね」
私も少ない知識の中から恋愛の情報を絞り出す。
「……なんか若くない会話だね」
「……うん。
思った」
恋愛経験なんてほぼ無いのに頷く。
あー、静かだな……。
落ち付く。
こんな場所で、歳不相応に落ち着きはらった早瀬君と恋愛哲学していると、まるで私は大人なんじゃないかって錯覚しそうになる。
なんか……。
変なの。