「おっせーし」


学校から街の方へ5分程歩くと、学生がよく集まる安いファミレスがある。


中に入ると、隣のクラスの男の子達が既にジュースを飲みながら待っていた。


少しのけ反った姿勢で、髪の毛はツンツンさせて、制服も着崩して……。


そんな、キラキラした人達。


「うちのクラス、ちょっとHR長いんだって。
ごめんごめん。
あれ?
もう1人は?」


「ドリンクバー」


2人の男の子のうち1人が顎で指した。


私達は男の子達の向かい側に、3人横に並んで座った。


私は一番通路側。


周りの笑い声や、カチャカチャと食事する音、運ぶ音の中で、私は自分が本当に場違いなような気になる。


チラチラ私を見る、斜め前の男子2名。


ああ、ほら。


何コイツ?


みたいな顔。