「今日気分転換にショッピングしてたんだけど、あそこに文化祭で使えそうなのがいっぱい売ってる店見つけたんだ。ついでに買っとこうかと思ったんだけど、せっかくだから桜さんにも見てもらってからにしようと思ってさ」
相沢くん……ショッピングのついでに見つけたからって、わざわざ私を呼び出すなんて……。
何だかんだ、文実委員としてちゃんと考えてくれてるんだとわかって、少し嬉しくなった。
「そうだったんですか!そういうことなら、さっそく参りましょう!」
私が元気良く一歩を踏み出すと、相沢くんも楽しそうに歩き出す。
「このビルの4階がバラエティ雑貨になってて、ちょうどメイド服とかも売ってたから当日着るやつの候補にしといてもいいんじゃねーかな」
「なるほど。早めに目星をつけとくのも大事ですもんね!」
さすが相沢くんだ。ほんとによく考えてくれてる。
頼りになるなぁなんて思っていると、あっという間に相沢くんの言っていたデパートに到着。
「えっと、4階でしたよね」
エレベーターに乗り込み、私の後ろに続く相沢くんを振り返る。
「うん、そう。エレベーター降りたらすぐのとこ……っと」