週末に連絡を取り合うような人なんて、私にはいない。


携帯のアドレスに入っているのは家族だけ。


今親は出かけてるから、どうせ今日の夜ご飯のリクエストでも聞きに電話をかけてきたんだろう。


ぼんやりとそう思い、ベッドに寝転んでろくにディスプレイの表示も確認せずに電話に出た。


それが間違いでした……。


「もしもし?お母さん?」


〈……は?〉


「え?」


かすかに声が聞こえて首を傾げる。
お母さん、こんな声低かったっけ……。



〈……俺。相沢だけど〉



……


…………え?


耳を疑うような言葉が電話の向こうから飛び出してきたものだから、私は一度頭が真っ白になる。


そしてはっとして、慌ててけいの画面を見ると、そこには確かに“相沢浩也”の文字が並んでいた。


「あああ相沢くんっ!? どうして……私の携帯……!?」


〈何でって……アドレス交換したじゃん。文実委員なった日に。お互い連絡先知ってたほうがこの先いろいろやりやすいだろうって〉


「へっ……? あ……そういえば、そうだった、かも…… ?」