一緒に文実委員をやるようになってからも、香波の面白いところとか一生懸命なところ、成長していくところを見ていくうちに、どんどん惹かれていったんだと思う。


香波ももしかして俺と同じ気持ちでいてくれてるんじゃないかと思ったけど、柏木のこととか委員長のこととかあって、俺は自信が持てなかったけど。



『……っ、好きです……。
相沢くんのことが好き……!』



文化祭の日、誰もいない屋上で香波のほうから告白された。


嬉しかったけど、男のくせに情けねぇな、俺。


「? 相沢くん、どうかした……?」


あまりに俺が見てるからか、香波は自分の顔に何かついているのかと頬や額をペタペタ触っている。


その姿が面白くて、思わずぷっと吹き出した。



「俺、香波のこと相当好きみたいだわ」



だって、そんな間抜けな姿さえも、可愛いと思ってしまうほどだから。


俺の言葉を聞いて、みるみるうちに真っ赤に染まる香波も、もちろん可愛くて仕方ない。


これからもそんな顔をさせていくつもり。


俺の方から告白できなかった分、これからは俺が素直に自分の気持ちを伝えると決めたんだ。