「1年2組です。俺たちのクラスは喫茶店をやります」


俺、じゃなくて、僕、だよ!相沢くん!


初っ端から私の考えたPR文を一部無視されて、私は一瞬戸惑ったものの何とか立て直す。


「め、メイドさんと執事さんがおもてなしをする喫茶店です。でも単なる喫茶店ではないのですっ……。そ、その名も」


相沢くんと目でせーの、と言い合った。


「「チェンジ喫茶・リトルリバー!」」


おおー!と歓声が上がる。


それが嬉しくて、私は思わず頬が緩んで、自然と笑顔になり、続けて言った。


「一致団結して今日まで頑張ってきたので、ぜひ一度お越しくださいっ。何がチェンジしているのかは、その時のお楽しみです」


「場所は1の2の教室です。美味しい飲み物やスイーツご用意してます。よろしくお願いしまーす!」


相沢くんが最後をしめて、私たちのクラスのPRタイムは終了。


壇上から降りると、相沢くんが背中をポンポンと叩いて激励してくれた。


「よく頑張ったじゃん、香波!」


「相沢くん……」