褒められてるのかけなされてるのかよくわからないけど、でも私にはこれ以上のものは思い浮かばない。
とりあえず、これで相沢くんに見てもらおう。
「そうだ!香波も、打ち上げ来るよね?」
「え?打ち上げ?」
あ、そういえば、みんなは今どこで打ち上げをやるか決めてるところだった。
「もしかして、文実委員の仕事ある?」
ふるふると首を横に振ると、アキちゃんは「じゃあ行こうよ!」って嬉しそうな顔で言う。
文化祭終わったあとは、文実委員の仕事は特にない。片付けは、その次の日の月曜日にやることになっている。だから、全然大丈夫なんだけど……。
「私も行ってもいいの……?」
思ったことをそのまま聞くと、アキちゃんが何故かものすごい形相で私の肩をがしっと掴んできた。
「あんた、まだそんなこと思ってたの!?」
「へ……?」
びっくりして目を丸くする私に、アキちゃんが真剣な顔で言う。
「文実委員は誰!? ここまで完璧な本番を迎えられるのは誰のおかげ!? みんなみんな、香波と相沢くんがあたしたちを引っ張ってくれたからでしょ!?」
アキちゃんがあまりにも大きな声を出すから、他のみんなまで何事かとこっちにやってきた。
そんなみんなに、アキちゃんはさらに言う。