あ……そっか。
ごめんね、じゃなくて。
「あ、ありがとう……」
満足そうに微笑む相沢くん。
なんだか恥ずかしくなって俯いてしまった。
「よし、じゃあそろそろ戻って、みんなのこと手伝うか」
そう言いながらベッドから出るため立ち上がろうとした相沢くんだけど。
――フラッ……。
「あっ……」
まだ調子が悪かったのは、バランスを崩して倒れそうになる相沢くん。
慌てて支えようとした私だけど、男の子の全体重に耐えられるわけもなく。
「きゃあっ……!」
ガタッとベッドが動き、私と相沢くんはもつれあいながら床に倒れこんだ。
仰向けの私の上に、相沢くんが覆いかぶさっているような状態。
「あっの……相沢くん……!!」
顔っ、顔がっ近いですっ!!
恥ずかしすぎて目が回ってきました!
こんな状況初めてで、どうしたら良いかわかりません!!
「あっ!ごめん!」
さすがの相沢くんも、顔を真っ赤にして、私の上から即座に退いてくれた。