───少し、眠たい。
いろんなことを思い出したから、疲れたのかもしれない。
大丈夫、あれ以来、悪い夢は見ていないよ。
いつも、なんだか幸せな夢を見るんだ。
お前はどうかな、夏海。
お前も、俺と同じであってほしい。
夏海。
俺は、お前と出会えて本当によかった。
幸せだった。
全部全部、何もかも、お前のおかげだ。
出来れば、生まれ変わったらもう一度、お前に会いたい。
そして今度は、あんな短い間じゃなく、ずっとずっと、一緒にいたい。
手を繋いで、どこにでも一緒に行こう。
たくさん話そう。
たくさん笑いあおう。
怒ってもいい、泣いてもいい。
そのすべてを、一緒に感じられたのなら。
なあ、夏海。
きっと、ずっとずっと先の話だけど。
そのときはまた、俺の声に、振り向いてくれるかな。
あの日のように。