お前が『生きたい』と望むなら、俺はお前が死ぬそのときまで、お前の生きる理由になろう。
誰かに愛されたいのなら、俺がお前を愛し続けるから。
だからお前は怖がらずに、いつまでだって、生きていけばいい。
きっと大丈夫。
お前にできないことなんてないよ。
だって、俺たちは見ただろう。
無理だと言った、行けるわけないと言った。
それでも俺たちは辿り着いた。
途中、止まってしまったけれど。
もう一度、あの場所からふたりで始めた。
最後の坂道は、お前があまりにもスピードを出すから正直少し怖かった。
ブレーキくらい掛けてもよかったんじゃないのか。
お前は本当に無茶をする。
だけどまあ、お前は楽しそうだったから、それはそれでいい。
だって、ほら、強い風の中で見た、あの景色は、忘れられないくらいに綺麗だったから。
あの、青い、海は。