早く消えてほしいものは、いつまでだって消えないのに。

永遠に続いてと願うものは、あっという間に掌から零れてしまう。



笑ってばかりはいられない。

泣けないくらい、悲しいこともある。


それでも、容易く明けてしまう夜の向こうへ、わたしたちは行かなきゃいけないから。


泣きながらでも、前へ進むしかない。



苦しくても、目の前が滲んで見えなくても。


昇る太陽を目印にして、前へ進むしかないのだ。


きっとそこに、まだ知らない希望があると、信じて───