本当は何が、きみのためになるんだろう。

考えてみたけれど、やっぱり正しい答えはわからなかった。


だって、考えれば考えるほど頭の中はぐちゃぐちゃして。

いろんな気持ちが混ざり合って、パンクしそうになるんだよ。


だからもう、考えるのはやめた。

そもそも考えたところで、きみの気持ちなんてわかるわけないんだ。

そんなもの、分かち合えるものじゃないから。


だからわたしたちは、一緒にいたんでしょ。

分かち合えない、だから、一緒に、感じ合いたくて。



ねえ、わたしは、わたしの思うように、やりたいことをやろうと思う。

正しい答えがわからないから、わたしにできるのは、それしかないんだ。


ねえ、もしもきみが、まだわたしを求めてくれるのなら。

わたしは今度こそ、


きみの願いを、叶えてあげようと思うよ。



だから、ねえ、朗。


少しだけ、わたしに、



前へ進む、勇気をちょうだい───