自分で、何を考えているんだとそう思う。だってそんなことあるはずがない。
同じ日が、繰り返されているなんて、そんなことあり得ない。
そんな夢物語は何一つ信じてないのに。
それでもそうとしか思えないのも事実だ。何がとか何でとかじゃなく――今でも残る、あの雨と見えた光景が…嘘とは思えない。
それも、二回も夢に見るなんて、やっぱりおかしい…
頭のどこかでは当然『そんなわけない』と思う気持ちだってあるけれど――だけど――…
「実結!」
カレーを目の前に動かない私に母がしびれを聞かせて声を上げた。
それどころじゃないっていうのに――…けれどまたケンカをする元気もなく、のろのろと少しずつカレーを食べた。
窓に視線を移すと、雨が降っていて朝から薄暗い外の色が、いつもに増して私を憂鬱にさせる。
修弥は今日――本当に?また?
またあの光景を見ないといけないのかと思うとぎゅっと胸が潰れるようなそんな痛みを感じる。
――なんで、こんなことになっているの?