「ねえ、海、連れてってね」
「ああ、楽しみにしてろよ」
私の言葉に、笑った修弥の笑顔は、雲一つ無い快晴だった。
その約束は、いつ叶うのかな。そんなこと考えてしまったら悲しくなるのに…それでも思わずにはいられない。
行きたかったよ、一緒に。
空と海の二つの青を一緒に見たかった。
きっと修弥にはよく似合う。
「好きだよ、修弥」
だいすきだよ。
修弥が、私のこと好きじゃなくてもずっと、好きだったよ。
不安で閉ざした気持ちは、何よりも私に答えを与えてくれるものだったのかもしれないね。
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