オジサンはニコニコ笑顔のまま、手招きをした。


「ここに座って」



搬入したばかりの父親のベッドに座らされた。


心配そうに母親が見に来ていた。



オジサンがあたしの肩を撫でるように、こするように何度もした。

不思議だけど、その部分が何となくあったかくなった。




あたしが不思議なものを見るようにオジサンを見ていると、オジサンは言った。


「キミ、生命力が相当落ちてるからね。オーラがかけてるの。4分の1くらい」


「え?そうなんですか?」

あたしはビックリした。



「それでね、さっき言った写真の男の子なんだけど」

オジサンの話にあたしは食い入るように聞いていた。



「キミの事をすごく心配してるんだよ。それで、キミも彼を必要としていて解放してあげてない。彼に心配をかけたくなかったら、解放してあげないと」




ヒロを?
あたしが縛り付けてるって事かな?



「だから、写真とか貼っちゃダメだよ。彼、動けないからね」



この後、オジサンはあたししか知らない事を言い当て続けた。



あたしはただただビックリを繰り返すだけだった。