駅前は土曜日の昼過ぎなのに閑散としていた。
やはり雨のせいか、出歩こうとする人も少ないのかも知れない。定期券を改札口に通すと、私はいつも学校帰りに降りてくる階段付近にスタンバイした。ここなら、降りてくる人の顔もチェックできるし、万が一違う階段から降りてきたとしても、改札口へ向かう人の顔はチェックできる。
電車が到着すると、急ぎ足の人たちが目の前を通りすぎる。
爪先立ちでチェックをしたが、この電車には乗っていなかったようだ。壁にもたれて次の電車がくるのを待つ。
その後2本の電車の到着をチェックしても、目的の人、小浜は現れなかった。その時、私はあることに今更ながら気づく。
「もしかして、大学生って土曜日休みなのかも・・・」
それに気づいた瞬間、なんだか急に笑いがこみ上げてきた。大学が休みならば、いつまで待っても小浜が現れるわけがない。涼子のことを尋ねる相手は、今のところ優斗か小浜しかいない。そう思って家を飛び出してきたが、冷静に考えると我ながらバカだと思う。
大体、もし大学に行ってても帰ってくる時間がわからない以上、何時間も待たなくてはならないかもしれないのだ。
やはり雨のせいか、出歩こうとする人も少ないのかも知れない。定期券を改札口に通すと、私はいつも学校帰りに降りてくる階段付近にスタンバイした。ここなら、降りてくる人の顔もチェックできるし、万が一違う階段から降りてきたとしても、改札口へ向かう人の顔はチェックできる。
電車が到着すると、急ぎ足の人たちが目の前を通りすぎる。
爪先立ちでチェックをしたが、この電車には乗っていなかったようだ。壁にもたれて次の電車がくるのを待つ。
その後2本の電車の到着をチェックしても、目的の人、小浜は現れなかった。その時、私はあることに今更ながら気づく。
「もしかして、大学生って土曜日休みなのかも・・・」
それに気づいた瞬間、なんだか急に笑いがこみ上げてきた。大学が休みならば、いつまで待っても小浜が現れるわけがない。涼子のことを尋ねる相手は、今のところ優斗か小浜しかいない。そう思って家を飛び出してきたが、冷静に考えると我ながらバカだと思う。
大体、もし大学に行ってても帰ってくる時間がわからない以上、何時間も待たなくてはならないかもしれないのだ。