すると恵美は、
「だめよ!」
と急に大声をだして私の腕をつかんだ。
・・・ていうか、白菜を洗って手をふいてないから手が濡れているんですケド。
恵美はそんなことおかまいなしに、
「カナ~、助けてよぉ。またお母さんに叱られちゃう」
とクネクネしだした。
「いつも叱ってないでしょーが。教えてくれてるんじゃん。お母さんだって夕ご飯作ってくれてるんだもん、感謝してるよ」
「だめなの~。ちゃんと料理できるってとこ見せたいんだもん」
私は今日何度目かの大きなため息をつくと、黙って冷蔵庫を開けた。結局いつもこうなってしまう。
冷蔵庫から、いくつかの目ぼしい食材を選ぶと、私は台所に並べた。すでに恵美は助手のように横にずれて立っている。
「これなんてどう?エビをある程度の大きさに切ってボールに入れて・・・」
「ボールに入れて~」
「そこに枝豆とショウガと片栗粉を入れて」
「片栗粉を入れて~」
「あのね、お姉ちゃんがやるんだよ」
私が冷たく言うと、恵美はしぶしぶと動き出す。
「だめよ!」
と急に大声をだして私の腕をつかんだ。
・・・ていうか、白菜を洗って手をふいてないから手が濡れているんですケド。
恵美はそんなことおかまいなしに、
「カナ~、助けてよぉ。またお母さんに叱られちゃう」
とクネクネしだした。
「いつも叱ってないでしょーが。教えてくれてるんじゃん。お母さんだって夕ご飯作ってくれてるんだもん、感謝してるよ」
「だめなの~。ちゃんと料理できるってとこ見せたいんだもん」
私は今日何度目かの大きなため息をつくと、黙って冷蔵庫を開けた。結局いつもこうなってしまう。
冷蔵庫から、いくつかの目ぼしい食材を選ぶと、私は台所に並べた。すでに恵美は助手のように横にずれて立っている。
「これなんてどう?エビをある程度の大きさに切ってボールに入れて・・・」
「ボールに入れて~」
「そこに枝豆とショウガと片栗粉を入れて」
「片栗粉を入れて~」
「あのね、お姉ちゃんがやるんだよ」
私が冷たく言うと、恵美はしぶしぶと動き出す。