「老けるとトイレも早いらしいぜ」
後ろから優斗の声が聞こえたが、無視して廊下をすすむ。
「カナってさぁ、優ちゃんと仲が良いんだか悪いんだか・・・」
追いついてきた菜穂が、クスクス笑いながら言った。
「やめてよ。ほんと、あいつムカつく。ドラマとかじゃ、実は優斗が私を好きで~みたいな展開なんだろうけど、そんなことなっても迷惑なだけだもん。あんなに合わないやつ初めてだよ」
「でも、涼子さんて人の弟だから仕方ない、と?」
トイレのドアを開けながら、私はため息をつく。
「そ、涼子さんの弟じゃなかったら口もきかないもん」
トイレの鏡の前に立って、二人で髪を整える。さすがに私立ということもあって、トイレもきれいなのが気に入っている。
菜穂は、鏡越しの私を見て、
「ま、優ちゃんも悪い人じゃないしさ、少しはやさしくしたげたら?」
と笑いかけてくる。
後ろから優斗の声が聞こえたが、無視して廊下をすすむ。
「カナってさぁ、優ちゃんと仲が良いんだか悪いんだか・・・」
追いついてきた菜穂が、クスクス笑いながら言った。
「やめてよ。ほんと、あいつムカつく。ドラマとかじゃ、実は優斗が私を好きで~みたいな展開なんだろうけど、そんなことなっても迷惑なだけだもん。あんなに合わないやつ初めてだよ」
「でも、涼子さんて人の弟だから仕方ない、と?」
トイレのドアを開けながら、私はため息をつく。
「そ、涼子さんの弟じゃなかったら口もきかないもん」
トイレの鏡の前に立って、二人で髪を整える。さすがに私立ということもあって、トイレもきれいなのが気に入っている。
菜穂は、鏡越しの私を見て、
「ま、優ちゃんも悪い人じゃないしさ、少しはやさしくしたげたら?」
と笑いかけてくる。