「小樽って何があるの?」
菜穂が小浜と涼子を交互に見ながら尋ねた。
「えっと、運河とかじゃない?私も行ったことないから分からないけど」
涼子が唇に指をあてて首をかしげて言う。
つい見とれてしまうほど、やっぱり綺麗だった。
「いいじゃん、小樽行ってみよ。ここよりもきっと楽しいよ」
私も同意して皆に言う。
札幌駅までは再びタクシーに乗り込み、そこからはJRで小樽へ向かう。普通電車でも500円を越すってことは、相当遠いのだろう。
幸い電車は空いていて、小浜・涼子側と、私・優斗・菜穂の順に向かい合って座った。
暖かい車内で、しばらくは話しを続けていたが、次第に誰もが眠気に襲われだした。
気がつくと、涼子は小浜の肩に頭を乗せて寝息をたてている。小浜も幸せそうに目を閉じている。
その姿は、光の中で輝くように美しい。
菜穂も真似をしようと、寝たふりで優斗にもたれかかるが、
「おい」
と頭を押し戻されていて笑えた。
菜穂が小浜と涼子を交互に見ながら尋ねた。
「えっと、運河とかじゃない?私も行ったことないから分からないけど」
涼子が唇に指をあてて首をかしげて言う。
つい見とれてしまうほど、やっぱり綺麗だった。
「いいじゃん、小樽行ってみよ。ここよりもきっと楽しいよ」
私も同意して皆に言う。
札幌駅までは再びタクシーに乗り込み、そこからはJRで小樽へ向かう。普通電車でも500円を越すってことは、相当遠いのだろう。
幸い電車は空いていて、小浜・涼子側と、私・優斗・菜穂の順に向かい合って座った。
暖かい車内で、しばらくは話しを続けていたが、次第に誰もが眠気に襲われだした。
気がつくと、涼子は小浜の肩に頭を乗せて寝息をたてている。小浜も幸せそうに目を閉じている。
その姿は、光の中で輝くように美しい。
菜穂も真似をしようと、寝たふりで優斗にもたれかかるが、
「おい」
と頭を押し戻されていて笑えた。