音楽室は、いつも閉鎖的な空気が流れていて好きじゃない。
音が漏れないようにするためか壁も他の教室とは違うし、窓も扉もきっちり閉めなくてはならない。
「はい、じゃぁ今日はパート別にリコーダーを鳴らしてみましょう」
先生の名前は岩崎と言う。20代後半の女性だ。
長い髪に濃い目の化粧、正直苦手なタイプだ。
「あの赤い服はないよね」
同じパートの菜穂にこっそり言うと、
「そんなこと言わないの」
と、あっさりとたしなめられる。
岩崎が近くにくるたびに香る香水も嫌いだし、変に甘い声も嫌い。
だから、私は音楽の授業は好きではない。
音が漏れないようにするためか壁も他の教室とは違うし、窓も扉もきっちり閉めなくてはならない。
「はい、じゃぁ今日はパート別にリコーダーを鳴らしてみましょう」
先生の名前は岩崎と言う。20代後半の女性だ。
長い髪に濃い目の化粧、正直苦手なタイプだ。
「あの赤い服はないよね」
同じパートの菜穂にこっそり言うと、
「そんなこと言わないの」
と、あっさりとたしなめられる。
岩崎が近くにくるたびに香る香水も嫌いだし、変に甘い声も嫌い。
だから、私は音楽の授業は好きではない。