リビングは外見と同じく洋風で、6人は座れるであろうテーブルに私たちはついた。
「あ、あの。僕、小浜と申します。あの、涼子・・・涼子さんは?」
お茶を入れに台所へ向かう英美に小浜が立ち上がって声をかけた。英美は、チラッと小浜を見ると、
「まぁ、あわてなさんな」
と台所へ消えた。
「涼子さんがいるのかしら」
隣の優斗に声をかけると、
「だから言っただろう。ぜったいいるんだって」
と得意げにあごを上に向けた。
しばらく待った後英美が入れてくれたお茶、それは日本茶ではなくアールグレイだった。良い香りに身体があたたまるのを感じながらも、誰もが英美が話し出すのを待っていた。
「私は日本茶が好きじゃなくってねぇ。家を建て直すときも、洋風にしてくれって息子に頼んだんだよ。じいさんは日本家屋が好きだったんだけど、もう亡くなってしまったし、好きなようにやりたくってねぇ」
「そうなんですか」
誰も答えないので、私が答えた。
「ほら、このテーブルにしてもそうだろ。畳にテーブルじゃ正座しなきゃならん。でも、テーブルに椅子ならラクに座れるし立ち上がれるってことさ」
「あ、あの。僕、小浜と申します。あの、涼子・・・涼子さんは?」
お茶を入れに台所へ向かう英美に小浜が立ち上がって声をかけた。英美は、チラッと小浜を見ると、
「まぁ、あわてなさんな」
と台所へ消えた。
「涼子さんがいるのかしら」
隣の優斗に声をかけると、
「だから言っただろう。ぜったいいるんだって」
と得意げにあごを上に向けた。
しばらく待った後英美が入れてくれたお茶、それは日本茶ではなくアールグレイだった。良い香りに身体があたたまるのを感じながらも、誰もが英美が話し出すのを待っていた。
「私は日本茶が好きじゃなくってねぇ。家を建て直すときも、洋風にしてくれって息子に頼んだんだよ。じいさんは日本家屋が好きだったんだけど、もう亡くなってしまったし、好きなようにやりたくってねぇ」
「そうなんですか」
誰も答えないので、私が答えた。
「ほら、このテーブルにしてもそうだろ。畳にテーブルじゃ正座しなきゃならん。でも、テーブルに椅子ならラクに座れるし立ち上がれるってことさ」